早くも続投報道 阪神・和田監督がフロントに評価される理由
過去の阪神に何人かいたアクの強い指揮官とは異なり、補強や育成に異を唱えるでもない。チームづくりはフロントの仕事と割り切り、自分はフィールドマネジャーに徹している。親会社や球団幹部にとってこれ以上、御しやすい監督はいない。
過去3年間の成績は5、2、2位。昨年8月、いったん続投を発表した直後に負けが込み、白紙に戻るハプニングがあったとはいえ、CSでは巨人を4タテして日本シリーズに駒を進めた。今季は27日現在、2位のヤクルトに2ゲーム差と詰め寄られながらもリーグトップにいる。
選手起用や采配に自分の色はなくても、「スカタン」呼ばわりされるほどヒドくもない。球団フロントや親会社に忠実で、内部に敵をつくるタイプでもない。
今週、一部スポーツ紙が早くも「続投へ」と報じたが、和田監督は阪神タイガースの指揮官だから評価されているのだ。