条件で岩隈超えも オフ移籍市場の“目玉”元中日チェンの実力
元中日の左腕、オリオールズのチェン(30)が7日(日本時間8日)のヤンキース戦に登板。5回を9安打5失点で降板。勝敗は付かなかった。
今季ここまで27試合で8勝7敗、防御率3.48。開幕からエース右腕ティルマンに次ぐ先発ローテの2番手を担いながら、シーズン途中には不遇をかこった。11年オフにメジャー契約で入団したが「球団の意向でマイナーに降格できる」という付帯条項があるため、今季は6月中旬に10日間、傘下の1Aに所属した。チェンは6月15日のフィリーズ戦で3勝目を挙げたばかり。故障でも不調でもないのにマイナー降格を命じられたため、地元メディアに「好調なのに再調整を命じられるなんて納得いかない」と怒りをぶちまけている。今季限りで契約が切れ、球団の扱いにも不満を抱いていることから、オフにFAになるのが確実視されている。
昨季はチームトップの16勝(6敗)を挙げるなど、過去3年間で35勝(24敗)をマークしたチェンがFA市場に出れば、争奪戦になるのは必至。実際、今年7月末のトレード期限終了間際にはダン・デュケットGMのもとに他球団からのオファーが殺到したほどだ。