ソフトBには“焼け石に水” 燕頼み「神宮マウンド」で館山炎上
ホーム特有の「嫌がらせ」も、大きすぎる戦力差の前では無意味か。
日本シリーズ第4戦は6―4でソフトバンクに軍配。工藤監督は「昨日、3本塁打を打たれた山田選手を、よく抑えてくれた」と、天敵を3打数無安打に仕留めた先発の摂津を褒め称えた。
一方、ヤクルトは1勝3敗で、いよいよ後がなくなった。シリーズ開幕前、選手層で劣るヤクルトが一縷の望みを託していたのが、今季から改修された神宮球場のマウンドだ。ガチガチに固められた粘土質の土は足で掘れないほど硬く、セ球団の投手陣の多くが苦しめられてきた。
さらに一塁ホーム側のブルペンは同じつくりになっているが、ビジター球団が使用する三塁側のブルペンは硬さ、傾斜ともに本物とは微妙に異なっている。
「今季、ヤクルトのナイター戦前に、六大学野球が行われた時の話です。先攻で三塁側の監督が、わざわざ投手を一塁側のブルペンに行かせて投球練習をさせた。理由を聞いたら、『プロがビジター球団のブルペンを、マウンドと同じつくりにするわけがないからな』とのことでした」(アマチュア担当記者)