著者のコラム一覧
児玉光雄追手門学院大学客員教授

47年兵庫生まれ。京大工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として五輪選手のデータ分析に従事。前鹿屋体育大教授。日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。

一過性が危惧されるラグビー人気 定着のカギは「女性ファン」

公開日: 更新日:

 アメリカンフットボールNFLのプロモーションに精通したアメリカが本腰を入れれば、金にあかせて世界から有能な選手をかき集め、リーグのレベルを上げることは難しくない。

 日本もうかうかしてはいられない。トップリーグの各チームが強化費を増強し、大物外国人選手を獲得し、リーグ全体の底上げが求められる。

ラグビー女性は好相性

 同時に、ラグビーファンの大半を形成する競技経験者を中心としたコアなファンだけでなく、新たなファンを開拓することが急務である。そのためには女性ファンを増やせばよい。ラグビーと女性は相性がよい。事実、テレビで初めてW杯を観戦した多くの女性が「ラグビー選手の体格に見惚れた」とか、「五郎丸選手はカッコいい」といった前向きの感想を述べている。

 ゲーム前のイベントやスタジアムで販売する飲食、グッズの充実など、彼女たちを気軽にスタジアムに呼び込む「仕組み」や「環境」を早急につくり出せばファンは増える。男のスポーツの象徴だったラグビーに「女子」というキーワードを盛り込むことが日本におけるラグビー興隆のカギを握っている。

 11月13日からラグビートップリーグのリーグ戦がスタートする。マスメディアの扱いもしばらくは多くなるだろう。女性を誘ってスタジアムに足を運ぶ新たな「ラグビーカップル」もたくさんいるはずだ。そんな草の根運動もラグビー人気を定着させる起爆剤になると思う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も