今年こそは…打点王畠山がFA宣言示唆で燕ナイン“銭闘”宣言
日本シリーズに完敗したヤクルトナインが「銭闘モード」に突入した。
30日、今季のセの打点王(105打点)で、国内FA権を取得した畠山和洋(33)が、球団との下交渉の末、「ヤクルトに残りたいけど、他のチームの評価を聞いてみたい気持ちもある」と、FA宣言することを示唆。球団は今季年俸9000万円の畠山に3年総額4億5000万円プラス出来高の条件を提示しているとみられるが、関係者は「本人の希望額とは開きがある」と言う。
ヤクルトでは13年オフにベテラン左腕の石川が権利を行使せずに3年契約を結んで残留。この日、海外FA権を取得した館山も「FA権を行使するつもりはない」と残留を決断したこともあり、ヤクルトOBは「球団は基本的に他球団との交渉を前提としたFA宣言後の残留を認めない方針です。大砲不在の楽天が東北出身(岩手)の畠山に関心を示しており、今後の話し合い次第では最悪、楽天へFA移籍するかもしれない」と懸念する。
2年連続最下位から優勝を果たしたことで、畠山に限らず、多くの選手が「今年こそは年俸を上げてほしい」と息巻いている。ヤクルトの家族的な雰囲気に親しみを感じている一方で、金銭面では我慢も強いられてきたという思いが強い。ソフトバンクや巨人のようにドカンと給料が上がるとはさすがに思ってはいないだろうが、優勝に大きく貢献した畠山の条件には、「もう少しもらってもいいと思う。FA権を取得した畠山がこれでは、みんな大して年俸が上がらないんじゃないか」とショックを受ける選手も少なくない。