<第4回>体幹トレ先駆者との運命の糸がつながった
12日の出雲駅伝を制した青山学院大が次に狙うは、あす11月1日の全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮―伊勢市・伊勢神宮宇治橋)をぶっ千切って「2冠」を達成することだ。年明けの箱根で連覇を飾り、3冠の偉業を達成するためにも必ずモノにしたいレースである。今回は、箱根常連校から優勝校になるには何が足りなかったのか、語ってもらった。(取材・構成=和田悟志)
青山学院大に就任するに際して、原晋監督は「3~5年で箱根本戦出場。5~9年でシード権。10年で優勝争い」というビジョンを示した。5年目に箱根路に33年ぶりに復帰を果たすと、翌年はシード権(10位以内に入ると翌年度の出場権を得られる)を獲得。強豪校への礎を築いた原監督は「その時々のチーム事情や戦力に合わせて目標値を設定し、それに沿って段階的に強化を進めました」と「元敏腕サラリーマンらしく」振り返った。
12年の出雲駅伝。ついに結果を出した。エース出岐雄大を擁し、初めて大学3大駅伝(出雲、全日本、箱根)でタイトルを手にしたのだ。これは神野大地、久保田和真、小椋裕介ら現4年生が入学した年のこと。近未来の黄金時代到来を予感させる出雲での優勝だった。