最高難易度でSP挑む浅田真央 求められるは「25歳の表現力」
6日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ中国杯(北京)に出場する浅田真央(25)は、前日の公式練習で最終調整を行った。浅田にとってGPは2シーズンぶりとなるが、ショートプログラム(SP)で自己最高難度の構成で臨む。
それが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)とフリップ-ループの連続3回転、3回転ルッツだ。
「今まで一から積み重ねてきた集大成がこのSPの構成。ようやく目指したレベルまできた」と語った。
確かにトリプルアクセルは真央の代名詞であり、ジャンプは見せ場のひとつに違いないが、1年間の休養を経て競技の世界に戻ってきた25歳の女性には、それ相当の表現力が求められる。
今大会のライバルは、今年のロシア選手権優勝、世界選手権3位のエレーナ・ラジオノワだ。真央に憧れる16歳の“子供”に「さすが」と言わせるには、得意のジャンプより、指先や表情で魅せる大人の演技だろう。