1億8400万円減のG阿部 それでも「減額制限」回避できた理由
「36%ダウンです。(球団)歴代2位(の大幅減俸)だって」
巨人の阿部慎之助(36)が昨25日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億8400万円ダウンの年俸3億2600万円でサインした。今季の5億1000万円は球界トップだったが、その座から陥落。会見の冒頭、こう切り出した阿部は、捕手から一塁に転向して臨んだ今季、故障と不調で打率.242、15本塁打、47打点。規定打席にも届かない不本意な成績に終わった。「仕方ない。減額制限マックスいくんじゃないかと思っていた」と淡々と話した。
年俸1億円超の選手の減額制限は40%。阿部が言うように、2億円近いダウンの可能性もささやかれていただけに、下げ幅には球団の「温情」も働いたとみられる。理由はいくつかある。
今季は一塁から捕手、故障後は再び一塁と目まぐるしくポジションが変わった。わずか開幕7試合目で捕手に復帰した際は本人も納得していた。が、6月にファウルチップがマスク越しに顔面を直撃し、首を痛めて離脱したのは、阿部のせいではなかった。巨人OBがこう言う。