リハビリ半ばでも開幕投手? ヤンキース先発はマー君頼み
ヤンキースの田中将大(27)が10日、古巣楽天のコボスタ宮城室内練習場で練習を公開した。報道陣にトレーニングを見せるのは、10月に右ヒジの骨棘除去手術を受けてから初のこと。約20メートルの距離で50球のキャッチボールを行い、「順調にリハビリが進んでキャッチボールも少しずつですけど始められるようになった。順調にきていると思います」と話した。
が、「順調」とはいっても、術後にボールを投げたのは4日の帰国後が初めて。この日が3度目という段階だ。まだまだ不透明な状態にもかかわらず、気の早いニューヨークのメディアは「来季開幕投手はタナカで決まり」と報じている。それだけ、ヤンキースの先発陣が脆弱だからである。
田中を除けば、頼りになるのは今季14勝3敗だったイオバルディ(25)だけ。そのイオバルディにしても、防御率4・20と安定感には欠ける。12勝10敗のピネダ(26)、6勝11敗のノバ(28)、6勝10敗のサバシア(35)の先発陣はいずれも防御率が4点台から5点台で、チーム防御率はア・リーグ8位タイの4.05に沈んだ。