リハビリ半ばでも開幕投手? ヤンキース先発はマー君頼み
しかも、サバシアはプレーオフ直前にアルコール依存症で離脱し、来季は計算が立たない状態。ノバもトミー・ジョン手術明けということを考えれば、どうしたって今季12勝7敗、防御率3.51だった田中に頼らざるを得ないのだ。
ヤンキースはオフに入ってからここまで、投手陣強化のための目立った補強を行っていない。来季、いよいよ田中の負担が増大するのは間違いないが、田中だって右ヒジに爆弾を抱えている。骨棘除去手術のリハビリが順調に進んだとしても、最大の懸案である右ヒジの腱は部分断裂したままだ。移植手術をせずに保存療法を選択したため、根本的には解決していない。先発の柱として開幕から中4日でフル回転!というには、不安が多いのが実情だ。
自身にかかる負担と重圧を少しでも軽減するには、計算できる先発投手がいるに越したことはない。田中はこの日、ポスティングでメジャー移籍を目指す同い年の広島・前田健太について、「それに関してはコメントするのは難しいです」と話すにとどめたが、本音は“マエケン、ヤンキースに来て”ではないか。