メジャー通の友成那智氏がパ・リーグ新外国人を“品定め”
「高速シンカーを多投して内野ゴロを量産する日本にはいないタイプの投手です。ピンチを併殺で切り抜けるだけの投球術も持ち合わせています」
パの新外国人の中で年俸が1億4000万円と突出している西武のバンヘッケン(左投右打)も、先発として活躍が期待できる。
「昨年まで4年間、韓国リーグに在籍、20勝したこともある左の技巧派です。同じ韓国リーグに所属していたバンデンハークが昨季、ソフトバンクで大活躍している。日本の打者は変化球に強いので大化けはないでしょうけど、先発として2ケタ勝つ可能性は十分あります」
西武は新外国人投手2人がそろって当たりかもしれない。
昨季、最下位に沈んだ楽天は打率、得点、本塁打が、いずれもリーグ最下位。得点力不足解消に体重135キロの巨漢・アマダー(右投右打)を獲得した。アマダーは昨季、メキシカンリーグで41本塁打、117打点をマークしたスラッガーという触れ込みだ。梨田監督はこのアマダーを4番で起用するつもりらしいが、「体重135キロは日本球界どころか、世界一重たい野球選手ということになります。パワーが注目されていますが、メキシカンリーグは標高2200メートルの高地で気圧が極端に低い。空気抵抗が少ないため、結果としてボールがよく飛ぶ。41本はまったく参考にならないと思います」とは友成氏だ。