いまだ課題山積のリオ五輪 土壇場で開催返上の大ピンチ

公開日: 更新日:

 大会期間中のセキュリティーも万全ではなく、「現地の警察官は賄賂を要求したり、簡単に買収されるなど、レベルが高いとはいえない。ただでさえ犯罪発生率が高いだけに、治安維持には不安が高まっている」(関係者)という。

 そもそもIOCが09年にリオを開催地に選定したのは、運営能力を考慮せずに「南米初開催」を優先させたから。新興国として著しい経済発展を見せていたブラジルでの一儲けをたくらんた結果、今の窮状を招いたのだ。

 リオ同様、会場建設の遅れなどが指摘されていた08年の北京五輪では、組織委員会が開幕の半年前まで開催の返上を真剣に検討していたほどだ。

 リオデジャネイロ市は5日、リオ五輪期間中に観客の輸送をスムーズにするため、バスや地下鉄、路面電車など、すべての交通機関で利用できるICチケットを発行すると発表したが、リオ市内は競技施設や幹線道路の建設も遅れているなど課題は山積している。最悪の場合、開催中止もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に