東京マラソン惨敗…日本男子の“粘り走法”はもはや時代遅れ
海外の有力選手が多数エントリーしたため日本選手が上位争いできないことは、はなからわかってはいたが、予想外の結果となったのが28日に行われた東京マラソンだ。
リオ五輪代表選考会も兼ねていたこのレース。2時間3、4分台のタイムを持つアフリカ勢の先頭集団についていったのは、社会人1年目で初マラソンの村山謙太(23)ただ一人。その村山は22キロすぎにペースダウンすると、第2集団から飛び出した、やはり初マラソンの東洋大・服部勇馬(22)が35キロすぎに村山をとらえる。勢いそのままに日本選手のトップでゴールするかと思いきや、40キロを過ぎると息切れ。社会人の高宮祐樹(28)や青学大の下田裕太、一色恭志らに抜かれて結局全体12位(日本人4位)だった。
優勝は2時間6分56秒のF・リレサ(エチオピア)。気温が約17度にまで上昇し、上位陣のタイムは遅くなっても7位までは海外勢がズラリ。一方、日本人1位は一般参加の高宮(全体8位)。2位(同10位)、3位(同11位)は青学大の2人という大番狂わせだった。
ちなみに、青学大・下田の2時間11分34秒のタイムは日本人10代での新記録。昨年の大会で2時間7分39秒で日本人1位(全体7位)の今井正人(31)は13位。ロンドン五輪代表の藤原新(34)も37位。14年アジア大会銀の松村康平(29)は19位。有力選手は総崩れだった。