日本人の大敵…ド軍・前田「ローテ定着」の鍵は“時差対策”
「今のところ5人の先発投手の3番手として考えている」――。
ドジャースのハニーカット投手コーチが3日(日本時間4日)、前田健太(27)のローテーション入りを明言した。
順調に開幕を迎えればレギュラーシーズンは4月6日(日本時間7日)のパドレス戦でメジャーデビューを果たす。
同投手コーチは「ブルペンと打撃練習の投球で制球の良さが印象に残った。捕手ともうまくコミュニケーションが取れている」と評価。前田をカーショウ、カズミアーに次ぐ3番手に位置付けた。
先発3番手なら前半戦は、日程の関係から中5日以上での登板は7試合。肩、肘に不安のある前田でも余裕を持ってマウンドに上がれるが、シーズン中に広大な米国内を移動するメジャーの壁は登板間隔に限らない。
西海岸のロサンゼルスを本拠地とするドジャースは同じ西部のマリナーズ(シアトル)、エンゼルス(アナハイム)と並んでシーズン中の移動がシビアな球団として知られる。東地区との対戦では、端から端への移動を強いられるためだ。西から東に行く場合、時差が3時間あるため、移動の5時間に加え、時計の針はトータルで8時間進む計算になる。従って、移動して即、試合に臨むことも珍しくない。実はこれまで日本人投手の多くがマウンドやボールの違い以上に悩まされてきたのが米国内の時差だ。