<最終回>レジェンド澤の総監督就任でなでしこは復権を図る
なでしこのリオ五輪予選敗退でスポーツ系メディアが、佐々木則夫監督(57)の長期政権がもたらした弊害を書き立てると、佐々木監督は「負けた時にゴシップ記事を書くのはスポーツ紙じゃない」とメディア批判。
するとスポーツ系メディアは臆面もなく手のひら返し。「日本サッカー協会がノリさんに甘え続けた」「気配りと励ましの人」「世界一に導いた名将ノリさん なでしこは人生の宝」などと追従記事のオンパレード。見苦しいのひと言である。
ともあれ、これからのなでしこ報道は「次期監督は誰なのか?」が中心となっていく。すでに後任監督としてU―20日本女子代表の高倉麻子監督(47)の名前が浮上。13年から年代別女子代表コーチを歴任する大部由美氏(41)のコーチ就任も取り沙汰されている。
「高倉さんは14年に、U―17女子代表を率いてU―17女子W杯に出場。見事に優勝を飾っている。なでしこは15年カナダW杯で準優勝。ちゃんと結果を残したが、佐々木監督と一部主力選手との折り合いは悪くなる一方。カナダW杯後、高倉新監督就任の機運も高まったが、高倉新体制で臨んでリオ五輪本大会に行けなかった場合、新監督の経歴に泥を塗ってしまうことになる。佐々木監督でリオ五輪に出場。五輪の後にタイミングを見計らって高倉新監督に政権を移譲するというのが、サッカー協会の描いた青写真だった」(サッカージャーナリスト)