実戦復帰のG阿部に「一塁案」も…投手陣が眉ひそめる理由
巨人の阿部慎之助(37)が二軍戦で約3週間ぶりに実戦復帰した。右肩痛と下半身のコンディション不良で開幕直前に二軍落ちしていた。
8日のDeNA戦に「4番・DH」で先発出場。ベテランの“番長”三浦と対戦し、見逃し三振と遊飛。阿部は「それよりも投げるのが順調」と肩の回復を強調し、明るい表情だった。斎藤二軍監督は「来週末に捕手ができれば」と見通しを語った。
昨季一塁に回っていた阿部を捕手に復帰させるのが、今季の高橋監督の目玉構想だった。指揮官はあくまで捕手としての復帰を希望しているようだが、その一方で「捕手をして休み休みなら一塁。捕手で使うなら最低100試合出場が条件」とも話している。上半身も下半身も満身創痍。それでも激務の捕手に戻すのか。それとも昨季守った一塁で起用するのか。ただ、一塁には開幕から4番を張っているギャレットがいる。
「開幕3戦目に亀井がコンディション不良を訴えてから、左翼は日替わり起用が続いている。外野か一塁という触れ込みで獲得したギャレットが左翼をやってくれたら、阿部は一塁へ回れるし、チーム的にはいいかもしれない。そうでなくても、ギャレットの緩慢な一塁守備を問題視する声がチーム内にくすぶっている。捕球に難があって内野手が送球にかなり神経を使うというのです。横の動きも鈍く、投手陣も眉をひそめている。でも、左翼に回ったら回ったで、問題はさらに大きくなる」(球団関係者)