DeNA白根尚貴が一軍初昇格 “ジャイアン”の逆襲が始まる
ここからが勝負だ。
昨オフ、ソフトバンクに自ら退団を申し出て、トライアウトでDeNAに入団した白根尚貴(22)。二軍で2本塁打、8打点、打率.372と打ちまくり、14日、プロ5年目にして念願の一軍昇格を勝ち取った。
島根・開星高時代はエース兼主砲として活躍し、186センチ、105キロという太めの体形もあって、付いたあだ名は「山陰のジャイアン」。高校通算40本塁打の打力を買われ、11年ドラフトでソフトバンクから4位指名された。
が、入団後すぐに右ヒジのケガが発覚し、腱を再建するトミー・ジョンと骨棘除去の2つの手術を余儀なくされた。リハビリ中に体重は20キロ減。その後は思うような成績を残せず、14年オフに育成選手に降格となった。昨季は二軍で59試合、三軍で52試合に出場したが、一軍からはお呼びがかからず。この時、白根は決意した。
「球団の全日程が終わってから、『トライアウトを受けさせてください』と直訴したんです。実はその年のウインターリーグに派遣されるということが分かっていた。それはつまり、来年も契約してくれるということ。ただ、それが育成契約じゃ意味がないんです」