“代打由伸”の穴埋まらぬ巨人 相川亮二に終盤の切り札託す
■阿部の調子が上がってくるまでは…
村田ヘッドコーチは「打撃がいいから」と期待するように、これまで全試合でスタメンマスクをかぶる小林誠の「第2捕手」としてはもちろんのこと、試合終盤で代打起用することを想定。
一軍の捕手は現在2人制だけに、前日は緊急時の「第3捕手」として内野手の寺内が捕手の練習を行った。寺内が捕手をやってくれれば、打力のある相川を代打の1番手として起用できるからである。
相川は相川で先月から定期的に一塁の練習を行っている。複数ポジション制は原前監督時代からの方針。選択肢を増やす目的もある。
「右の代打として出場した時に、そのまま一塁手として打線に残ることもできる。終盤にギャレットなどに代走を送って一塁手がいなくなった時に相川が入ったり、そこから捕手に就くことも可能になる」とはあるコーチ。相川を代打で使いたくて仕方がないようだ。
とはいっても、相川が“切り札”になるのかどうか。代打の層が薄いがゆえに押し出されるように候補として浮上しているが、最終的には二軍調整中の阿部がこの役割を務めるだろうともっぱらだ。