Gドラ2重信は足でヤクルト山田超えが一軍定着の絶対条件
足が貧打を救う――。巨人のドラフト2位ルーキー重信慎之介(23)が20日の中日戦で一軍昇格即、「2番・左翼」でプロ初先発出場。4打数無安打で八回裏の守備からベンチに下がった。
延長十一回に27イニングぶりに得点を挙げたものの、リーグ最低の141得点という惨状に、この日は不動の4番だったギャレットを6番に降格するなど、打線を組み替えて臨んだ。重信のスタメンも貧打解消のテコ入れ策だった。
高橋監督が買っていた中堅の立岡は打率.237。亀井も.246と調子が上がらず、新人に白羽の矢が立ったのだ。
春季キャンプは「MVP」級の活躍で開幕スタメンは確実と思われた。が、オープン戦で失速。開幕一軍には残ったもののベンチ要員で、3月30日に登録を抹消された。
キャンプで目立っている頃、あるコーチは「3割」と「盗塁王」を一軍定着の条件に挙げていた。確かに低打率の立岡と亀井は“クビ”寸前。「外野は打たないとダメ」は巨人の掟でもある。3割が設定されるのは当然として、重信には50メートル5秒7の「足」の期待もかかっている。