入寮の巨人ドラ2重信に早くも貧打解消“救世主”の評価
巨人の育成を含む新人15選手が昨6日、川崎市のジャイアンツ寮に入寮した。
昨季V逸し、昨秋のドラフトは即戦力にこだわり、計8人のうち1、2、4、5、7位で大学生、8位で社会人選手を指名。入寮を見守った関係者が「その中でも、一軍で一番早く台頭するのはあいつじゃないか」と言ったのが、2位の重信慎之介外野手(22=早大)である。
173センチ、70キロとプロでは小柄な体格ながら50メートル5秒7の快足が最大の武器。一塁到達までの平均3秒7は、あのイチローと同タイムである。巨人のあるスカウトも「プロでもトップクラスのスピード。ただの凡打が内野安打になるし、よっぽどスタートが遅れない限り、盗塁はアウトにならないレベル」と太鼓判を押す。重信も「打撃も守備も足を生かしたい」と分かっている。チームの先輩になった走塁のスペシャリスト・鈴木尚広の著書を読んだと明かし、「技術だけじゃなくて(体の)ケアも学びたい」と弟子入りを志願。
とはいえ、ドラフト後に他球団から「いい選手だけど、巨人が2位で指名してくるとは。うちは3位以下だった」との声が上がったのもまた事実。実際、本人でさえ「正直、本当にビックリした」と予想外の高評価に驚いたほどだ。が、前出のスカウトによれば、それは違うらしい。