貧打巨人の起爆剤に 田代巡回打撃コーチ一軍昇格待望論
昨季も泣かされた貧打解消が今季の大きな課題だった。
今年1月のスタッフ会議では、リーグ最下位に終わったチーム打率.243を.260~.265に改善することを確認。当時の白石オーナーがわざわざ「チーム打率を引き上げてもらいたい。投高打低の昨年の状況から脱却しなくてはいけない」と厳命するほどだった。
しかし、打線が一向に上向かない。24日の試合で、巨人は広島先発のジョンソンにわずか2時間38分でひねられ、散発4安打の完封負け。チーム打率はリーグ5位の.244、146得点は同最低だ。この日6点を叩き出した広島は253得点。3試合消化が早いとはいえ、四十数試合の段階でもう100点以上もの大差がついている。
そこで、選手間でにわかにささやかれ始めたのが、コーチの入れ替え案だ。現在、巨人の打撃部門は内田、江藤両コーチが担当しているが、チーフ格の内田コーチは、現役時代の高橋監督の「師匠」にあたり、信頼が厚い。
「江藤さんは昨年まで二軍コーチ。代わりにファーム巡回打撃コーチで、現在は二軍の打撃を担当している田代さんの一軍待望論があるんです。横浜時代に2度本塁打王を獲得した村田さんや金城さんを育て、楽天コーチ時代には銀次さんなどを強打者にした人。外部からせっかく名コーチを招聘したんだから、一軍に昇格させるという起爆剤はアリでしょ」(ある選手)