監督“温情”でベイ相手に 巨人・内海「背水の陣」初登板へ
巨人の元エースが17日、崖っぷちのマウンドに上がる。
今季初登板の内海哲也(34)である。オープン戦で防御率10点台と打ち込まれ、二軍で調整していた。二軍でも防御率は4点台。それでも先発陣が苦しく、高橋由伸監督(41)の希望もあってお呼びがかかった。しかし、前回登板予定だった11日の阪神戦(甲子園)に田口がスライド。先発が吹っ飛んでいた。
今季初登板が阪神戦の次カードのヤクルト戦ではなく、2カード後にズレ込んだのは、このベテランを菅野と共に投手陣のキーマンに指名していた高橋監督の「温情」ともっぱらだ。内海と近しい関係者からは「最初の登板はよく打つヤクルトではなく、打線が弱いDeNA戦で自信をつけさせるためでは」との声が聞こえる。
確かに16日現在、ヤクルトのチーム打率は.264、DeNAは.233とその差は歴然。そのうえ、内海はDeNAとその前身の横浜から通算23勝と長らく「カモ」にしてきた。高橋監督はそんな相性も考慮してくれたのだろう。が、だから軽~くひねって先発ローテーション入り! なんて甘い話でもなさそうだ。