緊急登板でプロ初勝利 阪神・青柳のアマ時代は“超無名”
若返りを図る阪神に新メンバーが加わった。
1日の楽天戦でプロ初登板したドラフト5位右腕の青柳晃洋(22=帝京大)だ。
横手にも下手にも見える特殊なフォームからの力強い速球に加え、ツーシーム、スライダーを駆使。5回3安打1失点でプロ初勝利を挙げた。お立ち台で青柳は、「準備は常にしている。気持ちだけ整理して、落ち着いて投げられた。ウイニングボールは母にプレゼントしたい」と、笑顔を見せた。
中継ぎ要員として28日に一軍昇格。左腕の横山が30日の練習中に故障し、31日に登録抹消された緊急事態に、この日の先発マウンドを託された。結果を残してチームの危機を救った右腕に、金本監督も、「若さと勢いに期待して先発させた。5回1失点。十分です」と褒めた。
この勝利で金本監督が推し進める「超変革」メンバーとなった青柳だが、アマ時代は「超無名」だった。
野球を始めたのは小学5年。中学時代は3番手投手だった。川崎工科高では3年夏のベスト16が最高で、ドラフトでは箸にも棒にも引っかからなかった。