巨神も動いた 中京学院大・吉川尚輝「評価」急上昇の理由
■「外れ1位」→「競合」へ大出世
創価大の最速157キロ右腕、田中正義(4年=創価高)が右肩を痛め、春のリーグ戦中に離脱した影響が他の候補に広がり始めているというのだ。貧打にあえぐ巨人も山下スカウト部長らが吉川をチェック。1月のスカウト会議でも「1位に相当するAランク7人」に含まれていた。この時点で野手は同じ遊撃手で1位候補の日大・京田陽太(4年=青森山田高)と2人だけ。春の首位打者うんぬんの前から吉川は評価が高い遊撃手なのだ。
「その京田が春のリーグ戦の不振で各球団の評価を下げている。吉川は広角打法で首位打者を獲得した『打』でナンバーワンの評価がある。巨人の遊撃には坂本がいるが、二塁は助っ人選手が守っている。最近ずっと貧打に悩まされているチーム事情もあるから、吉川の『安打製造機』の響きは気になるんじゃないですか。リーグ戦からスカウトが押し寄せていますから」(前出のスカウト)
田中を筆頭に他の1位候補が故障や不振で軒並み評価を下げる中、株価急上昇中のナンバーワン遊撃手。「外れ1位」→「一本釣り」→「競合」まで出世しそうな吉川を巡り、巨人と阪神が水面下で激突する可能性が出てきた。