3連発7打点 巨人ギャレット来季残留へしっかりアピール
巨人のギャレット・ジョーンズ(35)が3打席連続本塁打で7打点を叩き出した。
26日のDeNA戦。先発モスコーソから二回にスコアボードを直撃する10号先制3ランを放つと、四回には右翼席最上段の看板にぶち当てる特大ソロ。五回にも右へ3ランを運んで3発7打点の大暴れである。
試合前まで打率.240、9本塁打、26打点。「100打点」を期待され、開幕から5月半ばまで務めていた4番は失格の烙印を押され、二軍落ちも経験。最近は下位打線の7番に定着しつつあった。年俸3億円の単年契約。メジャー122発の元大物だけに、プライドはズタズタだろうが、意外にも高いサラリーに見合った活躍をしていないと焦りを感じているという。そんなマジメな男の“希望”は、来季も巨人に残留すること。35歳になったばかり。メジャーへ復帰したところで、上がり目がないことを知っている。
「メジャーは日本以上に年齢や実力をシビアに査定する。家族を伴って来日しているのは『腰掛けじゃない』という意思表示でもあると聞いた。3億円から多少ダウンしようが、来年も巨人に残りたい助っ人にとって、1試合3発のような強烈な印象を残すことは重要。1年目が平凡な成績に終わっても、『日本に慣れた2年目は飛躍するかもしれない』と球団に思わせることが大事だからです」(チーム関係者)
高橋監督は「どれも完璧というか、いい打撃だった。本塁打という一番効果的な点の取り方が出てくれたので、また期待したい」と評価した。首位広島との8ゲーム差は変わらず。それでも巨人大好き助っ人にとっては、来季の残留を手繰り寄せる貴重な3連発になったに違いない。