不振ギャレは今や“腫れ物” 巨人「不動4番」構想に黄信号
巨人の主砲ギャレット・ジョーンズ(34)が苦しんでいる。22日のDeNA戦は2三振を含む3タコ。この3連戦はいずれも無安打で2三振ずつを喫した。計9打数無安打6三振で打率は.216。本塁打は4号を放った3日以来、3週間も出ていない。
この日は直訴して試合前の早出練習に参加。4番を張る助っ人外国人選手が行うのは極めて異例だが、なりふり構わず内田打撃コーチの指導を仰いだ。体重移動の修正などを助言したという内田コーチはしかし、こう話していた。
「ちょっと神経質になっているな」
そもそも「性格重視」で獲得した助っ人。クソがつくほど真面目な性格は、スランプになるとかえって厄介だ。チームメートが軽口を叩いてイジることもできない。今やチームの“腫れ物”のようになっているのだ。
高橋監督が開幕前から理想に掲げたのが「4番の固定」だった。昨季V逸した最大の要因は、リーグ最低打率に沈んだ貧打なのは言うまでもない。
その中でも固定できない「4番問題」は深刻だった。内訳は阿部53試合、坂本48試合、亀井17試合、長野11試合、大田10試合、アンダーソン2試合、村田、中井が1試合ずつ。実に8人が務め、つながりを欠いたのだ。就任以来、「1年間、迷わず4番をメンバー表に書けるチームになって欲しい」と話していた高橋監督は、主砲の不振について「みんなでカバーしてくれれば」と言っていたが、このまま不振が続けば、いずれ我慢の限界がくる。