15歳・池江璃花子のリオ五輪決勝進出に「0.55秒の壁」

公開日: 更新日:

 リオ五輪で、メダル量産を目指す競泳日本代表のライバルが揃い始めた。

 強豪の一角である米国の五輪選考会は27日(日本時間28日)、3種目で決勝を行い、女子100メートルバタフライはケルシ・ウォレル(21、ルイビル大学)が56秒48で優勝。ロンドン五輪金メダルのデイナ・ボルマー(28)とともに代表権を手にした。

 ウォレルの優勝タイムは、サラ・シュースレム(22、スウェーデン)の55秒68に次ぐ今季の世界2位。同種目に日本から出場する女子高生スイマー池江璃花子(15、淑徳巣鴨高)は5月のジャパン・オープンで日本新(57秒57)をマークしたが、タイムは今季世界14位と足元にも及ばないのが実情だ。

 リレーも含めて、日本史上最多の7種目にエントリーする池江は個人種目で「日本新、決勝進出」を目標に掲げているものの、現状ではファイナリスト8人に残るかは微妙だ。

 自身の持つ日本記録を更新しても、56秒台を出さない限り決勝のスタート台に立つのは厳しい。今季の記録では上位7人までが55、56秒台。8位のトーマス・エイミーにしても57秒02で池江を0.55秒上回っている。

 今季の池江はバタフライ以外にも100メートル自由形などで日本新(53秒69)を叩きだしたが、五輪イヤーだけに海外のライバルも今年に入って順調にタイムを伸ばしている。池江は日本新を出しても「タッチの差」で涙をのむことになりかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動