ポルトガル決勝へ ロナウドにあってベイルになかったもの
欧州選手権(ユーロ)準決勝のポルトガル―ウェールズ戦(日本時間7日午前4時キックオフ)は、FWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)とFWベイル(ウェールズ)との“銀河系エース対決”でもあった。
この2人が所属するスペインのレアル・マドリードは、いつの世にも強豪国の主軸選手をかき集め、浮世離れした豪華メンバーから“銀河系チーム”と呼ばれている。そんなチームメート同士が大舞台で雌雄を決する。世界中から大きな注目を集めた一戦は、後半5分にいきなり大きく動いた。
左からのショートCKをロナウドが凄まじい跳躍力を見せ、完璧なタイミングで捉えたヘディングシュートが、ウェールズゴールにズバッと突き刺さった。これでロナウドはユーロの通算得点を9に伸ばし、元フランス代表で「将軍」の異名をとったプラティニ(欧州サッカー連盟前会長)の最多記録と肩を並べた。
その3分後。ゴール右からロナウドがミドルシュート。これをゴール前のMFナニが、右足を伸ばしてアウトサイドでコースを変えると、両チームの力関係から言って決定的な2点目が入った。