ドタバタ退任騒動で非難殺到 常葉菊川・森下監督の“素性”
■「職業監督」のイヤらしさ
「森下監督は常葉菊川の事務職員、教員ではなくいわゆる『職業監督』です。野球で結果を出すことで給料をもらっている彼にすれば、少しでも早く移籍先である御殿場西の野球部の指導に入りたい。御殿場西は今夏の静岡大会で3回戦敗退。常葉菊川を率いて甲子園に出てしまうと、新チームの始動が1カ月遅れてしまう。9月にはもう来春のセンバツ出場を懸けた県の秋季大会が始まりますからね。御殿場西は92年センバツに初出場して以来、甲子園から遠ざかっている。その御殿場西を優勝させれば、森下監督の評価は上がる。こんな強引なやり方で転職するくらいですから、御殿場西からは常葉菊川以上の条件を用意されたのでしょう。いかにも職業監督が考えそうなことですよ」(プロ野球在京球団スカウト)
そもそも、トラブルの多い監督だった。
二塁手だった現役時代に浜松商で78年センバツ優勝。社会人野球・中部電力で活躍し、母校のコーチになったのが指導者の始まりだ。
その後、日大三島の監督となり、02年に常葉菊川のコーチに就任。06年夏に監督になると、07年センバツで甲子園未勝利だったチームをいきなり全国優勝に導いた。その後、春夏5回の甲子園を経験し、常葉菊川を全国的な強豪校につくり上げたが、08年5月に学校から無期謹慎処分を受けた。