ケガの功名で一石三鳥…日ハム大谷“野手専念”の貢献度
日本ハムの大谷翔平(22)は7月中盤に右手中指を負傷、いまだ先発登板のメドが立っていない。しかし、そこは球界でも例のない、「本格派二刀流」。野手として連日、打ちまくっている。
6日は1試合で2本の2ランを放つと、昨7日も4打数2安打。ソフトバンクとの首位攻防戦で大暴れし、勝ち越しに貢献した。日曜日先発の二刀流なら週4日しか試合に出られないが、野手専念なら6日出場できる。毎試合、中軸打者として相手バッテリーに恐怖を与えられるのだ。
「投手大谷」にとっても悪いことではない。
「筋肉量を5キロアップさせて臨んだ今季は、体の使い方も手探り。投球が安定してきたのは5月の下旬からです。しかも、160キロ超えの速球を投げ続けた上、実質的エースという立場だけに精神的にも負担が大きかったはず。前半戦の疲労は昨季以上で、栗山監督が野手起用にストップをかけたこともある。それだけに肩とヒジを休ませることが出来るのは、終盤戦に向けてプラスになる」(球団OB)
大谷のバットは4番の中田にも刺激を与えている。昨7日の試合では17号2ランを含む、5打数4安打5打点。逆転打、中押し、ダメ押しと奮迅し、80打点はリーグトップだ。