パのライバルが日ハム大谷の早い「先発復帰」を願うワケ
「正直に言えば、今の起用の方がイヤです」
こう話すのは、あるパ球団のスコアラーだ。
日本ハムの大谷翔平(22)は7月10日のロッテ戦で潰した右手中指のマメの影響により、いまだ先発復帰のメドが立っていない。しかし、そこは球界唯一の二刀流選手だ。「3番DH」でスタメン出場した3日のロッテ戦では初回に先制タイムリー、九回にもダメ押しのソロを放つなど、6打数3安打3打点の活躍。もっか19試合連続出塁中で、打率.353、39打点、14本塁打だ。
先発兼任時は日曜日に投げていたため、首脳陣が疲労を考慮し、金曜日と土曜日はスタメンを外れていた。つまり、週末に対戦するチームは先発する日曜日以外、打者大谷と戦わなくて済んでいた。それが現在は8試合連続で野手として出場している。
冒頭のスコアラーは「打者大谷にはお手上げです」と、こう続ける。
「交流戦でセの内角攻めに苦しみ、リーグ戦再開後もバッティングフォームが崩れていた。これはしめた! と思ったら、わずか10試合程度で復調どころか、今まで以上に内角球にもうまく対応するようになった。でも、先発となれば打者としての出番は減る。ただでさえ、栗山監督は大谷の体調には気を使っているようですからね。疲労回復のため、次の登板日まで打席に立たせなかったこともある。しかも、これからどんどん暑くなる時季。疲労だって前半戦の比ではない。先発として投げる限り、打者としては金、土の週休2日どころか、さらに休みが増える可能性もある」