猛打賞のハム大谷 今季は“投”より“打”で頭がいっぱい?
昨年のことだ。大谷翔平(22)に関して、日本ハムの首脳陣の一人が、あるOBにこう言ったそうだ。
「アイツは打つことに関して、ものすごく貪欲だし、あれこれ考えている。投げることに関しても、それくらい一生懸命にアタマを使い、試行錯誤してくれたら、いま以上の、本当に手がつけられないピッチャーになりますよ」
大谷は二刀流を実践しているものの、入団時から「投手優先」。打者としての練習や調整は、どうしたって限られる。投手としてブレークした昨季は案の定というか、打者として打率.202、5本塁打、17打点。成績が振るわなかった分、今季は打つことに研究熱心な成果が如実に表れている。
投手としてはいきなりつまずいたものの、打者としては5試合連続本塁打を放つなど開幕から絶好調。5番・DHで出場した26日の西武戦も4打数3安打1打点の固め打ちで勝利に貢献した。26日現在、打率.347、11本塁打、32打点とケチのつけようがない。
大谷は右手中指のマメの影響で予定されていた31日のソフトバンク戦の先発を回避する可能性もあるとはいえ、打者として毎日試合に出てバットを振れるなら、それはそれで貢献度はデカい。