夏は7年ぶり 東北・我妻敏監督が語る「伝統校の重圧」
――当時と比べて心境に変化はありますか?
「まだまだ未熟ですが、生徒たちは何がしたいのか、どう動くかなどを考えながら、客観的に見るようにしています。予選の準決勝での仙台育英さんとの試合ではこんなこともありました。今までは負けたくないという気持ちが強すぎて、試合でピンチになると、自分自身も精神的にピンチに追い込まれていた。試合前は相手が上だから何とか食い下がりたいとの気持ちもありながら、試合をする中で、『この試合、面白いな』と思ったんです。これが監督としていいのかどうかはわかりませんが、どちらが勝ってもおかしくないという試合展開で、勝っても負けてもいいやという心境になりました。(笑顔で)何より、伝統ある夏の仙台育英戦でガチンコで戦うことができたことは、私自身もすごくうれしかったですね」