メダル狙う福原愛 “総決算の舞台”で見せるキャプテンシー
■チームの精神的支柱に成長
11月で28歳になる福原の五輪は、年齢を考えれば今回が最後だろう。前回大会で団体メンバーに入った当時27歳の平野早矢香も、若手の台頭によりリオの代表にはなれなかった。それは福原もわかっている。
「だからこの大会に懸ける思いは誰より強いし、キャプテンとしての役割も十分にわかっている」と、現地で取材する記者がこういう。
「福原は今年2月の世界選手権団体戦で、世界大会では初のキャプテンに任命された。そういうタイプの選手ではないものの15歳で世界選手権に出た自分がそうだったように、若い子は先輩の言葉で気持ちが楽になります。長いこと代表でやってきた福原は、助言のタイミングもよく知っている。伊藤(美誠・15)や平野(美宇・16)や浜本(由惟・18)という若手は、すっかり福原を頼りにしている。逆に、7日の初戦に負けた石川がショックを受けている時には、すぐには声をかけなかった。もともと人の気持ちを考えたり気遣いのできる性格だが、今の福原は女子代表チームにとって精神的支柱です」