バド日本人対決制し奥原希望が初の4強入り 山口茜を下す
リオ五輪バドミントン女子シングルス準々決勝は16日(日本時間17日午前)、世界ランク6位で第4シードの奥原希望(21)と同12位の山口茜(19)が対戦。過去の国際大会で奥原が5戦していずれもストレート勝ち。直近の試合では今年7月の全日本実業団選手権で奥原がやはりストレートで制している。
会場の「リオセントロパビリオン」ではスタンドから両選手に日本語で声援が飛ぶ異様な光景。女子シングルスの佐藤翔治コーチは2人の担当コーチのため、ベンチ入りせずにスタンドから戦況を見守った。
先手を取ったのは意外にも格下の山口だった。第1セットは長いラリーの応酬を制し、山口が5連続ポイントを奪うなど主導権を握り、21-11で第1ゲームを取る。過去の対戦で奥原から1ゲームも奪えなかった山口が五輪の大舞台で初めてセットを奪った。
昨季のスーパーシリーズ覇者の奥原は第2セットで反撃開始。序盤からネット際のプレーなどで相手を揺さぶり、山口の強烈なショットを封じた。途中、1点差まで追い上げられながらも、終盤に3連続ポイントを奪ってタイに持ち込んだ。
ファイナルゲームは金メダル候補の奥原が貫禄を見せて振り切り、日本人初の4強入りを果たした。
奥原は18日の準決勝で世界ランク13位のシンドゥ(21=インド)と対戦する。