男子も惨敗…日本マラソンは世界とのレベル差また広がる
当然の結果だ。
リオ五輪最終日に行われた男子マラソン。3人の日本勢は、佐々木悟(30)が2時間13分57秒で16位。石川末広(36)が2時間17分08秒で36位、北島寿典(31)は2時間25分11秒の94位と惨敗。優勝はE・キプチョゲ(ケニア)で2時間8分44秒。2位はF・リレサ(エチオピア)で2時間9分54秒、3位は、1万メートルで5位入賞のG・ラップ(米国)で2時間10分05秒だった。
女子に続き、男子もまったく見せ場がなかった。左足の状態が万全ではない北島は5キロ前に終戦。「入賞する」と語っていた石川も、24キロすぎには30人の先頭集団から遅れだし、佐々木も27キロの給水ポイントでペースが上がるとついていけなかった。
男女とも国内の大きなレースはペースメーカーが一定のラップを刻んでくれる。勝負は最後の10キロ~5キロがお決まりだ。これは日本選手に好タイムを出させるという以外に、序盤や中盤から招待選手のアフリカ勢に独走されたらテレビ中継が成り立たなくなるという裏事情もある。日本選手の持ちタイムは「お手伝いさん」によってつくられたものなのだ。