ドジャース前田13勝目で見えた新人王 ライバルは内にあり
今後はチームの地区連覇と自身のタイトル取りをかけたマウンドになる。
ドジャース・前田健太(28)が23日(日本時間24日)、ジャイアンツとの首位攻防戦に登板。5回6安打3失点4奪三振4四球と苦しみながら、打線の援護もあり、5連勝で今季13勝目(7敗)を挙げた。
こうなると、視野に入ってくるのが新人王。マエケンはルーキーながらチームトップの勝ち星でドジャース投手陣を牽引。腰痛で離脱したサイ・ヤング賞左腕カーショウに代わって今やエース格だ。ナ・リーグの新人投手では勝ち星、防御率(3.29)ともトップ。新人王候補の一人であることに間違いないが、今季はア、ナ両リーグともルーキーの当たり年。ナ・リーグでは同僚のコリー・シーガー遊撃手(22=120試合で打率3割2分1厘、22本塁打、61打点)が新人王レースのライバルになる。
「現時点でナの新人王が有力なのはシーガーです。打線が振るわない中、唯一、打率3割をキープしており、シーガーがいなかったらドジャースは優勝争いに絡めなかったのではないか。主に2番を打ち、チャンスメークだけでなく長打も出る。前田は勝ち星は十分だが、クオリティースタート(QS)は12回と登板試合数(24)の半分にとどまっている。印象度ではシーガーに軍配が上がります」(スポーツライター・友成那智氏)