ソフトB今季最悪の5連敗 工藤監督の動揺が選手に“伝染”
大将がオタオタしているようでは勝負にならない。
「常勝球団」の面影はどこへやら。11日のオリックス戦で今季2度目の同一カード3タテを食らったソフトバンク。5位チームに1度も勝てず、今季ワーストの5連敗だ。
もっか後半戦は9勝10敗。貯金が28あるとはいえ、2位日本ハムとは3ゲームしか離れていない。
工藤監督は「正念場はまだ先」と話すが、言葉とは裏腹に打順はコロコロと替えている。それでも3番柳田、4番内川は不動かと思われたが、オリックスとの初戦を落とすや翌10日から柳田を1番で起用。この日は先制2点適時打を打つも、勝利には結びつかなかった。
工藤監督は負けが込んでいた7月上旬も松田を1番に据えるなどアタフタした。指揮官が現役時代に所属し、常勝球団といわれた黄金期の西武と比べて、ベンチワークはどうなのか。
西武OBの山崎裕之氏が言う。
「当時の西武もチーム状態が悪いことはありましたが、打順はあまりいじらなかった。ベンチがバタバタすると、すぐに選手に伝わります。監督が苦虫を噛み潰しているような顔を見せれば、選手は『焦ってるな』と感じる。そうなればチーム全体が動揺しかねない。ただまあ、工藤監督のことは現役時代から知っていますが、何があってもどっしりと構えられる性格じゃありませんから……」