ソフトBにさらなる試練 柳田が右手薬指骨折で全治6週間
パの首位を走るソフトバンクにメガトン級の爆弾が落っこちたようなものではないか。
プロ野球史上初めて3割30本30盗塁と首位打者を同時に達成した主砲の柳田悠岐(27)が、昨1日の西武戦で右手薬指を骨折、全治6週間と診断されたのだ。
三回裏の守備で炭谷の飛球をスライディングキャッチした際、打球が右手薬指に当たった。直後の四回の打席は見逃し三振に倒れ、痛みが引かないことから所沢市内の病院へ。診断の結果は最悪だった。
ただでさえ、腰痛を抱えている内川は、8月28日のロッテ戦で走者と交錯して首痛に。守護神のサファテは23日の楽天戦で打球を処理しようとして転倒、右足を痛めた。そして昨夜はここ6試合で5本塁打と調子を上げてきた柳田が骨折だ。
この日は西武に大勝したものの、2位の日本ハムも勝ったため、またしてもマジック点灯はならなかったどころか、とんでもないダメージを受けた格好だ。
「(打線の組み替えも含めて)いろいろと考えなければならないね」と藤井打撃コーチが神妙な表情で話せば、工藤監督は「彼がいなくなるのは、この上なく痛いよ」とこう言った。
「6週間はかからないかもしれないけど、痛みがあるうちは(プレー)できないからね。状況を見ながらの判断になると思う」
悪いときは悪いことが重なるもの。日本ハムの猛烈な追い上げを食らっているシーズン終盤、3連覇を狙うチームに試練だ。