ソフトB長谷川がトドメの8号 球団期待の「哲学者」復活か
選手会長がトドメを刺した。
30日の西武戦。ソフトバンクの長谷川勇也(31)が、1点を勝ち越した直後の2死一塁で今季8号の2ランをスタンドに叩き込んだ。
2位の日本ハムが敗れてゲーム差は0.5。首位を堅守したことに、「いいリズムでいけている」と話すなど選手会長としての顔ものぞかせたが、問題は自身の成績だ。
30日現在、打率・271。13年に.341、198安打をマークし、首位打者と最多安打に輝いた当時の打撃には遠く及ばない。チーム内では「哲学者」と呼ばれるほど打撃を追求しているだけに、チームが勝っても満足できないだろう。
「14年オフの右足首手術の影響もあり、昨季出場はたったの30試合。それでも契約更改では現状維持の年俸2億円で3年契約プラス出来高を提示された。今季、国内FA権を取得したため、その流出防止策だが、当の本人が『本当にこの契約でいいのかな』と驚いていたほど。長谷川はクソが付くほどの真面目な男ですからね。『何としてでも1年目から結果を』と意気込んでいる」(OB)
かつて不動の定位置だった右翼も、若手の成長などがあり、今季はDHがメーン。哲学者が復活すれば、チームへのプラスはもちろん大きい。