札束攻勢の巨人阪神と大違い 日ハム「主力売ります」戦略
今年のチームスローガンは「超変革」なのに、いまだ福留(39=年俸2億円)、能見(37=1億4000万円)らのベテラン頼み。14年オフにはメジャー挑戦を表明した鳥谷(35)を5年20億円で引き留め、成績が伴わなくなった今季は金本監督以下の首脳陣が起用法に頭を痛めている。昨オフ、2年4億円で獲得した藤川(36)も43試合で5勝6敗3S、防御率4.60と、とてもじゃないが投資に見合うだけの数字は残していない。
といって額面通りに働かないベテランを脅かすだけの若手も現れず、このオフもまた、大金を投じてFA補強に走り回る気配なのだ。
2年連続優勝を逃した巨人にしても、すでにフロント幹部がオフの補強を示唆。「今後どういう補強が必要になるか、全体として考えていかなければならない」と老川祥一オーナー(74)が話せば、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(90)も「これは由伸の責任じゃねえな。フロントだよ。こんな補強せず、今の陣容で勝てと言ったって無理だよ」と話している。
選手を放出することでコンスタントに結果を出している日本ハムを見るにつけ、巨人や阪神は大金を使うより先にやることがあるんじゃないかと思えてならない。