札束攻勢の巨人阪神と大違い 日ハム「主力売ります」戦略
前出のOB氏がこう言った。
「今季の外国人を除いた年俸総額は12球団中6位の約20億円に過ぎない。それでも球団内部からは、2億4500万円の中田(27)を筆頭に、2億2000万円の増井(32)、1億6000万円の陽ら、費用対効果を疑問視する声が出ています。額面通りに働かない高給取りが増えてきて、大企業病かもしれないとね。3年連続100打点の中田だってウカウカできない。特にシーズン序盤はチャンスをことごとく潰してましたからね。このまま順調にいけば来シーズン中にFAを取得するし、多少、ダンピングしてもトレードに動いた方が得策という声もあります」
■中田もウカウカできない
このオフは、中田や陽を含めた大幅なチームの活性化もあり得るというのだ。日本ハムはそうやって過去10年で4回リーグ優勝、Bクラス転落は2回しかない。活性化の手を緩めず、少額の投資で結果を出してきた。
そこへいくと活性化どころか、札束を積んで補強の手を緩めないのが巨人と阪神だ。
巨人の年俸総額は12球団中2位の約33億円、阪神は3位の約24億円。外国人を含めると巨人は約46億円、阪神は約31億円にハネ上がる。特にヒドいのは阪神で、毎年、カネを湯水のように使いながら過去10年、一度も優勝していない。そのうちBクラス3回。今年も最下位を争っている。