新規参入5年でCSへ DeNA前オーナーは快挙どう見た<後編>

公開日: 更新日:

「プロ野球全体のビジネスサイズは2000億円弱。日本に同程度の売り上げがある企業はたくさんあれど、大きな注目を集められるのは凄いこと。このパイを3000億、4000億に増やせるか。そうしないと選手に給料を払えない。球団を増やすという話もあるが、急に地方球団が発展するのは難しいでしょう。欧州のプロサッカーリーグが巨額な年俸を払えるのは、テレビ放映権料があるから。新規参入した際、横浜スタジアム側の入場料収入の取り分を25%から12%程度にしてもらった。当時、球団と球場を合わせた収益は赤字だった。お互いがパイを増やす努力をし、黒字にしましょうということで当時のスタジアムの鶴岡社長もご理解下さった」

――プロ野球界には放映権を一括管理すべきという考え方があるが、放送局の系列の球団があるなど難しい部分もある。

「テレビにこだわる必要はないが、放映権が収入源になっているのは紛れもない事実。テレビがつけば多くのスポンサーがつく。ただ、これは野球界だけではなかなか変えられないかもしれない。日本のスポーツビジネス全体として考える必要があると思う。たとえば卓球だと福原愛ちゃんという天才が出てきたことでお金が生まれ、人材育成につながった。一人の天才が出たらスポーツは変わる。野球界もこうした天才を育てていかないといけない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇