レジェンド葛西V宣言に水差す 冬スポーツ界の不祥事続出
さる1日に全日本スキー連盟ナショナルチームの選手たちが記者会見を開き、ノルディックスキージャンプ男子の葛西紀明(44)が出席。あと1年半に迫った平昌五輪でも「金メダルを狙う」と宣言した。
18年には45歳となる葛西は、先月の平昌合宿で本番のジャンプ台をチェック。そこは長野の白馬ジャンプ台と似ており、飛型点を採点する審判の待機場所となるタワーが選手から見て右側にあるため、葛西のように右足を前に出して着地する選手の姿勢はキレイに見えるという。「ソチ五輪はテレマークの差だったと思う。僕には非常に有利」と、銀メダルに終わったソチ五輪(ラージヒル)のリベンジを誓っていた。
会見には、容姿の変貌ぶりが話題のジャンプ女子・高梨沙羅(20)も出席し、葛西はすかさず「最近めっきりかわいくなった。だいぶ大人になったなあと」とイジる一幕も。先月末のトークショーでは「26年の五輪まで頑張りたい」と53歳までの現役宣言をするなど、スキー界は常に「レジェンド」の独壇場だ。
しかし、葛西が明るい話題を振りまく一方で、シーズン本格化前にはウインタースポーツ界で立て続けに不祥事が勃発。4月には男子スロープスタイルの未成年選手が大麻吸引で処分。先月末にはスノーボード男子ハーフパイプの未成年の強化指定選手2人が2月の全日本選手権後に札幌市内の飲食店で飲酒していたことが発覚し、公表までに約5カ月間も事実を隠蔽していた。
「レジェンド」でも、マイナスイメージの払拭は少し荷が重いか。