やっと仏1部デビューも 五郎丸のレギュラー入りに高い壁
「ジャージーを着て試合ができたことは、非常にうれしく思う」――。
ラグビー・フランス1部リーグのトゥーロンで公式戦デビューした元日本代表FB五郎丸歩(30)が満足そうに振り返った。
6日(日本時間7日未明)のリヨン戦に後半16分から途中出場。昨年のW杯で世界を席巻したプレースキックの機会はなく、得点には絡まなかったが、無難にプレーして初戦を終えた。
8月の開幕戦から10戦目で初めてグラウンドに立った五郎丸は「(今後は)監督や選手とコミュニケーションを取って、1試合でも多く出られるように」と話したが、先行きは不透明だ。
今回、出場機会を得たのは実力を認められたからではなく、レギュラーの穴埋めをしたにすぎない。現在は各国代表による「テストマッチ」期間で、トゥーロンの正FBリー・ハーフペニー(27)は、母国ウェールズ代表に招集された。ハーフペニーを欠くチームは、五郎丸ら3人の控え選手を併用している。
ウェールズ代表のテストマッチ最終カードは、11月26日の南アフリカ戦(ウェールズ・カーディフ)。正FBは、早ければ12月3日のボルドー戦からの再合流が可能だ。トゥーロンのフォード監督が、ハーフペニーのコンディションを考慮してボルドー戦で休養を与えたとしても、五郎丸が出場するのは、11月12日のパリ戦からの3試合に限られる。
欧州最高峰と位置付けられるフランスリーグでは、プレースキックの際の五郎丸ポーズは披露できそうにない。