小久保Jにファン不満 球界に「松井秀喜監督」要請の動き
■原氏、中畑氏には年齢のネック
WBC後を見据えた動きはもう始まっている。監督人事はプロアマが合同で運営する日本野球協議会(16年設立)内に設置された侍ジャパン強化委員会が中心に行う。東京五輪は、競技として復活した野球を今後も継続させるため、世界へアピールする場となる。協議会の関係者が言う。
「監督人事は簡単には決まらないし、決められないだろう。金メダルは至上命令であり、プロアマ両方から年齢制限を設けることなく、最強メンバーを選ばないといけない。監督は、選手たちが納得し、球界の重鎮たちの推挙も必要になる」
侍ジャパンは常設化を進めており、プロ野球の現役監督ではなく、在野の人間が優先的に監督候補となりそうだ。
そんな中で今年、五輪組織委員会の助言機関・顧問会議のメンバーである王貞治氏(76=ソフトバンク球団会長)は、理想の監督像について、「4年後は選手層も変わってくる。選手たちが受け入れられるかが大事。同時代に野球をやっていないと」と語っている。第1回WBCの優勝監督でもある王氏は、20年五輪監督の人選に影響力を持つとされる。