会場だけじゃない 東京五輪「野球・ソフト」に問題山積
「野球に関してはそもそも、参加国がたったの6カ国というのが他競技から物笑いの種になっている。出場チームの半数がメダルを獲得するわけで『五輪の価値を下げる』との批判に反論などできない状態。せめて、世界最高峰の戦いであるとの格好をつけるため、WBSC内では当初、例えば来年3月のWBCに出る上位6カ国で金メダルを争うという意見もありました。が、それだと野球の盛んなアジア、北米、中南米に偏り過ぎて、野球競技の世界的普及という本来のお題目に反してしまう。野球後進国のアフリカからも参加させざるを得ず、そうなったらそうなったで他国とのレベルの差が問題になる。30-0なんていう一方的な試合が現実となる可能性が高い。出場国の選定も大きな問題です」(放送局関係者)
メジャーリーガーを多く抱える野球強豪国にしても、シーズン真っ盛りの夏にバリバリのメジャーリーガーを東京くんだりまで派遣する所属球団は皆無だろう。日本の野球人気復活の起爆剤として五輪の追加種目にねじ込んだものの、かえって野球がソッポを向かれることになりかねないのだ。