伸び盛り24歳 ハム獲得左腕エスコバー掛け値なしの実力
プロ野球にやってくる外国人のほとんどは、トウの立ったメジャー崩れ。例えば30歳過ぎとか、すでに伸びシロの期待できない年齢に達しているケースが圧倒的に多い。
そこへいくと、なんだって、わざわざ日本球界にやってくるのか、クビをかしげたくなるのが11日、日本ハムが年俸9000万円の1年契約で獲得した左腕エドウィン・エスコバーだ。
ベネズエラ出身で、まだ24歳。昨年ダイヤモンドバックスで25試合に登板して1勝2敗、防御率7.23。ベンチ入りメンバーが40人に拡大されて若手にチャンスが与えられる9月ではなく、5月と6月に計2試合、先発実績がある。メジャースカウトのひとりがこう言った。
「150キロ弱のストレートとスライダーが中心の投手。フライアウトよりゴロアウトの割合が多いので、日本ハムが好んで獲得するタイプです。テークバックが小さく、ボールの出どころが分かりにくい。ただ、コントロールがいまひとつ。昨年、ダイヤモンドバックスでは23回と3分の2で16与四死球。そのうち死球が4つもあった。日本で制球難が解消され、実績ができたらメジャーに再挑戦するつもりでしょう」
腰掛けだろうと結果を出してくれれば、日本ハムにとっては儲けものだが。