相撲協会ナンバー2尾車親方 “稀勢の里ひいき”報道に反論
初日から5連勝と、今のところ取りこぼしがないものの、それでもいまひとつ信用ならないのが大関稀勢の里(30)だ。過去にも優勝まであと一歩という場面で、何度も綱とりに失敗している。稀勢の里が所属する二所ノ関一門の総帥で協会ナンバー2(事業部長)の尾車親方(59=元大関琴風)はどう見ているのか。
――稀勢の里が優勝するために、足りないものは何ですか。
「うーん……気持ち、だろうねえ。特に先場所は、横綱を3タテした直後に、平幕の栃ノ心に負けてしまった。『ここで負けちゃいかん』とか、余計なことを考えてしまったんじゃないか」
――気負ってしまった、と?
「気負いというか、大事にいこうとし過ぎた。横綱との3番は『いってまえ!』という、積極的な気持ちで臨んでいた。それが栃ノ心戦では『負けられないから、大事に大事に』と消極的になってしまったんだろうね」
――年頭の一門連合稽古では足の違和感で、最後のぶつかり稽古を回避。二所ノ関親方(元大関若嶋津)から「あそこで稽古していれば、横綱になったのに」と、苦言を呈された。