相撲協会ナンバー2尾車親方 “稀勢の里ひいき”報道に反論
「問題は痛いから休む、という姿勢です。力士は大なり小なり、どこかしら痛みを抱えている。仮にあの時に土俵に上がっていれば、次に同じ状況になった時も『以前もぶつかり稽古をやったんだから』と頑張ることができます。それが1年に50回あれば、確実に力はつく。二所ノ関親方が言いたかったのは、そういうことではないか」
■「弱い横綱をつくるわけにはいかない」
――しかし、稀勢の里は優勝経験がないにもかかわらず、理事からは「高いレベルの優勝なら横綱も」という声も上がっています。ひいきし過ぎでは、との見方もありますが。
「週刊ポストの記事でも、私が稀勢の里の昇進をアピールしている、ってあったけど……ビックリですよ。誰がそんなことをしゃべっているのか。酒も飲めないこんな(不自由な)体で、どこで言いふらせるんだって(苦笑い)」
――事実ではない、と。
「確かに、稀勢の里は昨年の年間最多勝を獲得したように、力だけなら横綱になれるだけのものは持っています。だからといって、優勝したから横綱に、という簡単な話ではない。そこはやはり、世間の声が必要になる」